ラノベ書きしもの日記

ワナビの日記

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

フィクションが作家を永遠にする 読書感想『アーカム計画(ロバート・ブロック)』

アーカム計画を読んだ。クトゥルフものの傑作と名高い一作。絶版。 結末までネタバレあり

真面目に中二病によりそう作品は稀な気がする 読書感想『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜(田中ロミオ)』

AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜を読んだ。2008年、ガガガ文庫より刊行。作者は言わずと知れたエロゲーライター田中ロミオ。ガガガは初期にはエロゲーライターを積極起用していた(というか、一時のラノベ・アニメ業界は積極的にエロゲーカルチャーから人を引…

去り行く創作者の祈り 映画感想『君たちはどう生きるか』 ※ネタバレ

宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」を観たので感想を。 結末含めネタバレがあります。未見の方はご注意ください。

救いも許しも訪れない世界で生きる方法 映画感想『魂のゆくえ』

観ようと考えていたシュレイダー監督の「カードカウンター」を見逃したので、未見だった「魂のゆくえ」を観た。 人生に絶望している牧師がとある夫婦に出会い、夫の絶望を機に自身の信仰への疑念を抱き、さらに逃げようのない絶望にたどり着くお話。

アニメ感想 『マルドゥック・スクランブル 圧縮・燃焼・排気』

冲方丁原作の小説をアニメ映画化したもの。 原作は若いころに読んだ。最近マルドゥック・アノニマスを読もうと思い、そこでヴェロシティを途中までしか読んでいないことを思い出して、おさらいがてら未見だったアニメ版を鑑賞。 原作者かつシナリオライター…

失礼ながら意外と面白かった。 映画感想『科捜研の女―劇場版―』

なんとなくつまんなくてもいいから普段観ない映画を観てみようと思い鑑賞。 人気ドラマシリーズ科捜研の女の劇場版。相棒なんかはかなり映画が作られているけれど、1999年からブランクを入れつつずっと続いている本作の映画化は初。 そもそもテレビドラマの…

ヒーローの運命と責任。あと衛宮士郎みたいな話。 映画感想『ザ・フラッシュ』

ザ・フラッシュを観ました。感想を書きます。 以下、結末までネタバレありです。 コミカルさとしんどさがうまく混ぜられて、非常に見やすく整理されており、とかくシナリオが上手い。あと、エズラ・ミラーがいないと成立しないキャラクター造形と芝居で、こ…

読書感想 『隷王戦記3 エルジャムカの神判(森山光太郎)』 ※ネタバレあり

全三巻の最終巻。神々が人類から選んだ数名の英雄に超常の力を与え争わせる世界、運命に絶望し人類廃滅に動く覇者エルジャムカと、唯一エルジャムカを殺しうるカイエンの戦いの物語。 結末までネタバレありです。