ラノベ書きしもの日記

ワナビの日記

今週配信で観た映画

 長々と記事を書くほどではないが、持ち前の頭の悪さで記録しておかないと何を観たのかもその時の感情も思い出せなくなるので、メモ。全部ネタバレがある。

 

・劇場版 きのう何食べた?

 映画っぽさはない。冒頭の京都の風景がきれいなことくらい。

 しかしドラマ版では料理パートをしっかり描く関係上深堀りして描くことが難しい二人の関係性を深く描くことができて、そういった面では長編としての面白さはしっかりある。

 主演二人の芝居がうまいというのと、四人のゲイの家族との関係性の違いのバリエーションの付け方がうまい。

 

・クライングフリーセックス

 邦キチの書下ろし回だったかで紹介されていた。

 タイトルはご存じクライングフリーマンからか?

 変態拷問吏にちんこを改造されたコブラが相棒で秘密組織のボスの愛人とセックスしたら抜けなくなってしまい、コブラを追う秘密組織とつながったまま戦うはめになる、という15分の短編。

 ふざけたことを真面目にやるのがコメディなんだという一つのテーゼ(これ自体私はけっこう疑っている観念なのだけれど)に則って、セックス状態で銃撃戦やらカーアクションやらが続く。とにかくチープで、チープなのが逆にいいんだよ。真面目にふざけてて。みたいなサブカルな内輪ノリが合わない私にはまったく合わない映画だった。だったらなんで観たんだと言われたらぐうの音も出ない。

 性交した状態で繋がりっぱなしのまま戦うというアイデア自体は山田風太郎が「剣鬼喇嘛仏」という作品ですでにやっているので真新しさは特段はない。でも真面目にこういうのを撮ることにして実写映画として公開までを実行するのは、世の中には面白い人たちがいるもんだと思う。

 

・大怪獣バラン

 そんなに面白くないけれどつまらなくはない。

 東北に日本のチベットと呼ばれるエリアがあると言い出して国内で秘境冒険ものっぽい空気を出す強引な物語のセットアップが面白い。そこから

 バランが出てくるまでの流れは面白いし、バラン初登場時に水面にバランが出てくるところはとってもいい感じ。

 しかしバラン自体がわりあい地味で、そんなに面白い暴れっぷりは見せてくれない。というか手足がしっかりしていて、半魚人が暴れているようだった。

 自衛隊VSバランの海戦はゴジラマイナスワンのリファレンス元を見つけたような気がして、そこんとこは楽しかった。

 

・神は見返りを求める

 人に勧められて鑑賞。ネタバレ、事前情報なしで観てくれと言われて観たけれど、思い切り好みから外れた映画でちょっと気まずかったな。こういうタイプの物語は昔からよくあって、その時の流行を臭し、人間って怖い! ってやるやつって、たぶん本当のところは社会にも当事者にも本質的に無関心で、あるのは傍観者としてニヤニヤ「本質的に人間は悪で誰でもそうなるんだ」萌えに浸るだけな気がして、こういった作品の作り手もそれを褒めたたえるファンダムもどうにも好かない。という話を事前に友人にしておけば観ずに済んだので、コミュニケーションは重要である。

 茫洋とした表情で町をうろつくエンドってどうしてもどうにも安く見えるなあと思う。定型的な表現というか、本質的にはドラ泣き! みたいなスタイルと大差ないんじゃない?

 役者は、特にメインの二人がすごくよい。というかこういう物語が嫌いなだけで、映画はすごくよくできているので、これこそノットフォーミーってやつだ。