ラノベ書きしもの日記

ワナビの日記

映画感『JUNK HEAD』

 全編ストップモーションの映画『JUNK HEAD』を観た。

 アニメも一枚一枚が絵だし、CGだって別にぽんとボタン一つで生成できるわけがなく、手書きアニメにしろCGアニメにしろ人間の気が遠くなる努力のせいかだということは間違いないのに、ストップモーションにはそれとは異なる圧倒される人間の手でこれが成し遂げられたのだという感動と快感がある。

 

 世界観の造形も素晴らしく、キャラ造形も凄い。さらにアクションも上手いし、なにからなにまでとんでもない。可愛かったり醜かったり不気味だったり、既視感があったりなかったり、人間っぽかったり、とにかく一つ一つの質感が素晴らしい。

 ストーリーは薄くて、別にでもそれでなんの問題もない。だってそこ以外にいくらでも観るところがある映画だし、そこ以外にこそ価値があるから。

 しかしこの手の世界観だと顔に傷があったりでコンプレックスの少女なぐさめって鉄板だよね。何が元ネタなんだろう。移動都市?

 終始スゲーもん観たなと楽しい。どこ切り取っても楽しい。そしてどのシーンとっても気が遠くなる。

 2025年続編公開だそうだ。生きねば。