フォールガイを観たので感想を。ネタバレあり。
あらすじ:ローガン・ポール似のいけ好かない人気俳優ライダーのスタントダブルのコルトは、映画撮影中の事故で怪我を負い仕事を離れ、恋人ジョディとも疎遠に。一年半後、失意のコルトのもとへプロデューサーから復帰の要請が届く。監督がジョディだと知り断れずに復帰したコルトだったが、その矢先ライダーが失踪する。ライダー捜索を頼まれたコルトは大騒動へと巻き込まれていく。
面白かった!
フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンに続き、しっかり金のかかった良作ロマコメが続く。ロマコメ当たり年なのではないか。
主人公が何度も火だるまになる、みたいなスタントマンギャグも入れつつ、全体としてスタントマンへの敬意をしっかりと表した映画になっている。悪役はスタントや裏方、部下への敬意が全くない人物で、「他人を思いやれないやつはダメ」という道徳的なベタな悪役造形であると同時に、華やかなスター俳優にばかり光が当たり裏方をないがしろにしてきた映画の歴史へのある種の反抗にもなっている。
派手なアクションはどれも楽しく、またコルトの過去のスタントと物語上で起こるアクションが連結するシナリオも楽しい。ユニコーンとか細かいギャグも非常に好み。役者が素晴らしいのでキャラが立っていて、彼らの恋路もアクションの邪魔にならず非常に軽快。終始にっこり笑って観られる良質なエンタメだった。
個人的には最近のアメリカ映画におけるヴァン・ダムへの愛あるネタ化は好ましいものと思っていて、犬の好演も相まって非常に好きなネタだった。
大オチを引き受けたモモアもナイスガイだ。