つまらな人間日記

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映画感想『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズを観たので感想。

 

劇場で鑑賞。
最高!
池松壮亮最高!

 

相変わらずのゆるーいノリと漫画みたいなキャラたちの楽しさはキープしつつ、そこに入ってくる新キャラ前田敦子も全然邪魔しない別の愛おしさを持ったキャラクターになっている。
そしてアクションは爆発的なスケールアップ。県庁での移動しながらのバトルは新鮮で、2対1の状況で片方をもう一方の進行方向へ動かして制御する複数格闘戦の設計も痺れる。
もっともっとこの監督に予算をあげてほしい。

物語も過去作よりもさらに良い。人とうまく交流できないから殺し屋やってるやべえ奴らの中で、冬村は孤独でまひろの隣には人がいるのは何故か。それはたった一つ、差し出されたハンカチと目の前の銃でハンカチを選べる人間であること。優しさを持たなければ孤独に死ぬしかない。誕生日も知らない、祝福されたことのない男の姿が、池松壮亮という邦画でも随一の演技派によって見事に浮き上がる。映画史に残るかは知らないが、私の映画観てきた史には永遠に輝き続ける悪役だった。
最高。

そして前田敦子演じる入鹿が語るオタクトークが自分に直撃で、ああこの世代が映画の中で「最近の若い子は~」って言う立場になっちまったんだなと時代の流れを思う。DGSって、始まったころに十代~二十代だったオタクにとっての「オードリーのANN」くらい重大なコンテンツだったよなあ。